入口に贅沢を?
美人のお姉さんがいる受付。エレベーター嬢のいるデパート。欧米の人たちからすると、どうしてそんな仕事が必要なのかよく分からないそうです。会社の受付なら内線を置いておけばいいし、エレベーターは自分で操作できる。確かにそうなんですが、「できるから不必要」「代替できるから不必要」とはならないのではないかと。これから多くの仕事が無くなっていくと言われていますが、私は受付係やエレベーター係は少なくなっても無くならないような気がするんです。
前職で度々訪れていた中国では、どの会社も必ずエントランスを豪華に作り込んでいました。高価な美術品や数百万円はするようなテーブルセットが置かれていたり、なかには建物の中に人工の池を作っている会社も。こんなにウチの会社は繁盛しているんだよ!というアピールではありますが、それをふまえたとしてもそこまでする必要はありません。お客さんが来ないオフィスだからと言って、必要最低限の環境があればいいのか?果たしてどうなんでしょう。
あなたは、「そこまでする必要はないんじゃないか?」と思ったことは何かありますか?
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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。
特徴はひと言で?
コンビニのファミリーマート。セブンイレブンやローソンといった競合を相手に頑張ってるな~と、ある記事を読みながら、ふとどんな特徴があるか考えてみました。「無印良品が置いてある」「Tカードが使える」「チキンが美味しい」…。いくつか挙げていくと、生き残っている理由が何となく分かったような気がしました。それは、特徴がどれもひと言で語れること。長々説明する特徴がほとんど無いんです。
たまに一緒に仕事をする先輩は、企画立案やブランディングをやっているんですが、コンセプトを考えるときはいつもシンプルにひと言で語れることを意識しています。ややこしい説明になってしまうということは、まだ整理ができていないのと同じ。たしかに、世の中で支持されている人や会社、サービスや商品は、どれも簡単に説明できるものばかりです。もし、なかなか広まっていかない悩みがあったら、それはひと言で説明できないのが原因のひとつかもしれません。
あなたは、自分の特徴をひと言で他人に伝えることができますか?
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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。
焼肉でも食べに行こうか?
自分の都合でそうしたいのに、あたかも「あなたのためにそうするんだけど…」といったニュアンスの伝え方をすることがあります。でも、それは大概相手にバレている。だから、自分はこうしたいとハッキリ伝えたほうが、相手も自分も本当は気持ちがいいはずです。「感謝セール!」といって売れ残った在庫を安く売られるよりも「在庫一掃セール!」のほうがいい。格好わるい表現になったとしても、「在庫を一掃したい」とそのまま言ってくれたほうが気持ちが伝わります。
先日買った本には、商品POPには気持ちを素直に書けばいいとありました。「癒されたいなら、この本!」と決めつけた表現よりも、「私はこの本を読んで癒されました!」のほうが確かにスッと入ってきます。相手を思いやる気持ちや、相手の立場になって伝えることはとても大切なことですが、そこには少なからず自分の都合も入っている。だから、あまり「あなたのために…」が強すぎる伝え方をすると、かえって自分の都合が目立ってしまうような気がします。
あなたは、「相手のために…」といったニュアンスで伝えることはありますか?
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スーパーで買えるけどコンビニ?
買い物をするとき、私はほとんどの場合目的があってお店に行きます。目的のモノの品揃えが多くて、安く買えるお店に行く。もちろんそこで余計なモノまで買ってしまったりもしますが、目的が決まっているので、専門店やスーパー、ディスカウントショップに行くことが多いんです。そこで疑問に思ったことが1つ…。すぐ隣にスーパーがあるのに、どうしてコンビニに行くのか?最寄りの駅の改札から出てきた人を見ていると、スーパーよりもコンビニに入っていく人のほうが多い。そのときたまたまそうだっただけかもしれませんが…。
お弁当も飲み物も、雑誌も日用品も、コンビニよりも品揃えが豊富で安いスーパー。それなのに、コンビニを選ぶ理由…。もちろん、レジで並びたくなかったり、広い売り場を歩き回りたくない等の理由もあります。でも、もしかしたら目的がないからコンビニを選ぶのではないかと思いました。夕食を買うつもりでも、お弁当が無ければ麺類でもいいし、おでんでもホットスナックでもいい。特にコレといった具体的なモノが欲しいわけではないのではないかと。もしくは、多過ぎる商品の中から選ぶのが面倒だからかも…。便利だから支持されているコンビニですが、もしかすると、目的が無くても行きやすいから支持されているのかもしれません。
あなたが、具体的に欲しいモノが無くても行くお店は、どんなお店ですか?
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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。
よく使う単語は覚えやすい?
人気のアイドルグループや芸人さんの名前をよく見てみると、小学生でも知っている簡単な単語が使われています。英語を使っていても、日本語英語としてカタカナで書ける馴染みのあるものばかり。あまり日常的に使われない日本語や、言葉を掛け合わせて作られて造語の名前もたくさんありますが、簡単な言葉に比べて覚えられにくいのではないでしょうか。人気が出てしまえば、どんな名前でも覚えてもらえるんですが…。
名前の付け方次第で、広がるスピードは格段に変わる。会社名もサービスの名称も商品名も、使い慣れている言葉が入っていると、内容もすぐに理解できて他人にも伝えやすい。昨年、爆発的に広まったピコ太郎さんのあの曲。簡単な歌詞であったことがヒットの要因と言われてますが、先日観たテレビ番組でさらに納得してしまいました。「一番使われている英語の動詞は“have”!」。広がるのが早いわけです。新たな言葉を覚えるのは大変な労力です。でも、しょっちゅう使っている言葉なら、覚えるのは容易いかもしれません。
あなたが最近覚えた名前は、よく使っている言葉でしたか?
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良い案から抜け出せない?
なかなか良いアイデアが出ない企画会議。そんな中で誰かからポンッと良いアイデアが出ると、そのアイデアをベースに話が進んでいきます。決してそれがわるいわけではないんですが、そのアイデアから抜け出せなくなってしまう場面を度々経験しました。みんながそれを良いと思ってしまって、その後に出てくるものはそのアイデアに色をつけた派生案ばかり…。別の新たな切り口からアイデアを出すことが、どういうわけか無くなってしまうんです。
みんなが納得するものが出てきたときは要注意!それはそれとして一旦置いておいて、他も模索する。特に、それまで検討の土台にあがるようなアイデアが出てこなかったのに、急に採用候補として検討しだしたりするときは、やっと出てきた妙案にすがりたくなっている場合も…。この間、ロゴマークのデザインを相談されたときに、その場で「例えばこんな感じでしょうか?」とイメージ画を書くと、それをとても気に入ってくれました。嬉しいことではあるんですが、私はそれをすぐに引っ込めて「あらためて提案します!」と伝え、失礼のないようにその場を去りました。まだ、他に良いアイデアはたくさんあるはずなので…。
あなたは、良いアイデアを1つ見つけたとき、すぐに採用していますか?
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言い換えたら意味は変わる?
「もっと短い言葉にできないかなぁ…」「シンプルな言い方に替えられないかなぁ…」。キャッチコピーや文章を考えていると、そんなふうに思うこともあります。でも、そんなときは普段以上に気を引き締めて取りかかります。言い換えると、意味合いや微妙なニュアンスが変わってしまうから。先日本屋さんで、日本語に訳せない海外の言葉をまとめた本を見かけましたが、読んでみると確かに安易な日本語に訳してしまいそうなものばかりで、言い換えることの難しさをあらためて実感しました。
例えば、『自分の事』を短くして『自分事』にしたほうがスッキリするなぁと思ったとしても、私はやりません。『自分の事』は、自分がその現実をみることで、『自分事』は、相手になりきって相手と同じ立場で現実をみること。ただ、そんなふうに全く意味が異なる言葉でも、自分の中でしっくりくるとそのまま採用してしまいたくなるからコワいですよね。たとえ意味が同じであっても、ニュアンスや受け取り方が変わるものもたくさんあります。もし言葉を言い換えたくなったときは、できる限りいろんな面から検証したほうがよいかもしれません。
あなたは、自転車とチャリンコは全く同じように感じますか?
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マクラだけウケても意味がない?
落語家の桂歌丸さんが、若い落語家に対して厳しく注意したという記事を読みました。マクラ(演目の前にする小噺)で笑いをとって得意げになっているが、肝心の本題の演目がウケていなければ意味がない。本来は、時節や時事の話をしてお客さんをほぐしながら、演目の中に出てくる古い言葉などを解説しつつ、本題に入りやすくする役割。だから、マクラは「話す」とは言わず、「振る」と言うそうです。確かに、引き立てるためのマクラのほうが本題よりウケても仕方がありません。
どこを一番に持っていくか…。私は空間コーディネートの仕事をすることがありますが、そこは絶対にズレないように注意しています。部屋に置いた家具や雑貨。どんなに良い雰囲気になっていても、家具屋さんなら家具、雑貨屋さんなら雑貨、不動産屋さんなら部屋自体が一番良く見えるコーディネートでなければ意味がありません。家を売るためのコーディネートなのに、「この家具いいね♪」と一番の目的ではないところに興味がいってしまってはダメ。全体的に盛り上がるのも大事なことですが、一番魅せたいところがかすんでしまわないように気を付けたいです。
あなたは、ちがうところで盛り上がってしまったことはありますか?
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変身中は攻撃しない?
これから苦手なことを克服しよう・変わろうと努力している人に、今時点で足りない部分をつついてしまったりして、相手を萎縮させてしまったことがあります。結果的に変わるのを遅らせてしまって…。気付けなかった反省と同時に、思ったことをすぐ口に出してしまったのを今でも後悔しています。途方にくれるほど長い期間待つわけでもないのに、どうしてあと少し待てなかったのか…。
ヒーローでも悪役でも、変身中は攻撃しない。相手がパワーアップするために時間がかかっていても、その時間は待っています。どんなに隙だらけでも、決して茶々を入れない。言いやすいタイミングだからこそ、言うのをグッとこらえることが大事なときもあります。今でも時々、つい目にとまったことを指摘してしまったりして、その都度「言わないほうがよかったか…」と。本当に相手のことを考えているなら、相手が今どんな状態かをきちんと判断して、これから変わろうとしているときは『待つ』。プレッシャーをかけたほうがいい場合もあるし、指摘せずに自身で気付いたほうがいい場合もあるので、どの方法が正しいというのは無いんですけどね。
あなたは、変わろうとしている人を何も言わずに待てますか?
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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。
印刷はだいたい○円?
ネットで注文できる印刷サービス。時間の猶予が無かったり、費用を抑えなければいけない場合には利用しています。本当は、担当者と細かな希望まで擦り合わせができる印刷会社に頼みたいところですが、「便利」を選んでしまっていて…。それはさておき、テレビで当たり前のようにネット印刷のCMが流れていることに引っかかりました。時には平日のゴールデンタイムに流れていることもあり、明らかにその手の仕事をしている人だけが対象ではないのが分かるからです。「みんな普通に注文してるんだなぁ…」。
誰でも注文用のデータが作成できることも驚きますが、それよりもごく普通の人たちがどのくらいの費用で印刷が出来るのかを知っているのだとあらためて気付かされました。最安値を知っていて、どの程度の仕上がりになるかを知っている。名刺は数百円で出来るし、ホームページだって無料で作ることができる。そんな中で、例えば「名刺なら2,000円で印刷します!」と、特に高額なわけではない価格を提示しても「えっ?数百円で出来るでしょ?」となってしまう。もちろん違いが分かる人には分かりますが、その価値を分かってもらうことは難しい。100円均一でも似たようなものが売っている1,000円の商品の良さを伝えるのは、大変なことかもしれません。
あなたは、自分のホームページを作るとしたら、いくらぐらいで頼みますか?
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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。
割高でもレンタル?
私はそこそこ高額な商品でも、すぐに購入するものとなかなか決断できないものがあります。その差は、使用頻度が明確に見えているかどうか。毎日使っているパソコンもメガネも、壊れればすぐに新しいものを買います。車は持っていませんが、そんなに使わないと思っているので買っていません。所有欲もそれほどないのでカーシェアで十分。さすがに家を買うとなったら毎日使うと分かっていても相当考えてしまいますが…。
その商品が高いか安いかは使用頻度次第。1~2回使うならレンタルの方が安いけど、3回以上使うなら買った方が安いなんてことはよくありますよね。私は家具関係の仕事をしていたこともあって、よく家具選びについて聞かれます。「ソファっていくらぐらいのがいいの?」私は決まって「1年だけ使うなら3万円のソファでいいと思うけど、3年使うなら6万円ぐらいのを選んだら?」と。ただ、そう聞かれるたびに、どのぐらい使うかを想像するのは難しいことなんだと感じています。ちなみに私もマッサージチェアが欲しいと思っているんですが、どのくらい使うか全く想像できません…。
あなたは、めったに使わないものの金額を高く感じませんか?
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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。
カメラ屋さんではない?
「家電量販店のヤマダ電機が一人勝ちなのは、名前に“電機”という言葉を使っているからかもしれない。」雑談の中で出てきたそんな他愛もないことですが、あながち外れていないような気がしました。ビッグカメラやヨドバシカメラが苦戦しているのは、“カメラ”だからではないかと。もちろんただの妄想ですが、考えてみると、電機屋さんのほうがカメラ屋さんよりも電化製品全般を扱っていそうな雰囲気がありますよね。仮に自分が外国人で、日本に来て家電を買おうと思ったら、“カメラ”よりも“電機”という名前のお店を選ぶかも…。
名前って、迷ったときの判断に大きな影響を与えると思っています。例えば、グラフィックデザイナーの鈴木さんと、デザイナーの佐藤さんの2人のどちらかに、インテリアのデザインを頼むとしたらどちらに頼みますか?2人とも優秀だと分かっていても、グラフィック専門の人には頼みづらいので、たぶんデザイナーの佐藤さんのほうに頼みます。名前で専門を絞り込むことも1つの選択ですし、変に対象を広くする必要はありません。でも、その名前が声を掛けてほしい人まではじいている可能性も…。専門以外にもできることがあって色々とチャレンジしてみたいと考えているとしたら、もっと広く捉えた名前に変えてみるのもアリかもしれません。
あなたは、迷ったときに名前で決めたことはありますか?
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記事の変化は、心境の変化?
「最近のブログ、言い切るような書き方に変わったね。」久しぶりに読んだという人からそう言われました。このブログはもともと、それが正しいのかどうか判断ができない内容について「どうなんでしょうね?」という書き方をしていました。今でもそうやって書いているつもりなんですが、読み返してみると言い切っていたり、Aの方が正しいと言っていることが…。その人曰く、その理由は人に教えることが多くなったからではないかと。教えるとまではいきませんが、確かに最近は人にアドバイスをしたり、自分の考え方を説明するような機会が多かったんです。言い切らないといけない状況。だから、ブログの書き方も変わってしまったのでしょうか…。
自身が置かれている状況によって、表現されるものが変わる。本当はよくないことなのかもしれませんが、多かれ少なかれ出てしまうこともあるような気がします。例えばコンペのプレゼンでも、「この仕事を取らないと会社がもたない…」という状況の人からは鬼気迫るものを感じますし、参加できるだけでもヨシと考えている人はいい感じに力が抜けていたりします。もちろん自分の状況に関わらず高いパフォーマンスができる人もいますが、私はできないタイプ。だからきっと、良いデザインをする以前に、適した状況に身を置いておく必要があるのかもしれません。
あなたは、自分の状況によってやることに変化はありますか?
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新品でおもてなし?
自分のために新しい物や普段は滅多に使わない物を用意してくれると、「こんなふうにもてなしてもらえるなんて嬉しいなぁ」と気持ちがグッと持っていかれてしまいます。例えば招かれた食事で、簡単には手に入らない食材やお酒をふるまわれたり、普段は棚に飾ってある高級なグラスや食器をはじめて使うなど、特別な扱いをしてくれていると感じることがありますよね。
昔の茶室では、柄杓は常に新しいものを用意して、使うのはその一回限りだったそう。使い続けるのが難しい木や竹を加工した道具は、作りたての自然の匂いや季節を感じさせ、おろしたての佇まいを感じてもらえる最高のおもてなしの道具だったそうです。物を大事に使うことはもちろん大切なことですし、使い捨てが必ずしも良いことではありません。気持ちを込めて向き合えば想いを相手に伝えることができますが、特別なおもてなしをするとしたら、新しいものをその相手のためだけに使うというのも1つかもしれません。
あなたは、どんなときに新品をおろしますか?
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使う予定のない準備?
普段は何をするにしても適当に準備する程度の私も、当たり前ですが仕事ではできる限りの準備をします。どちらかといえば細かい方で、「そんなところまで気にして準備しておく必要ないでしょ」と言われることも…。必ず使うものだけではなく、不測の事態に備えるようになったのは、以前の職場の先輩がきっかけです。
その人は、家具の組み立てや修理などを担当していて、どこに行くにも重い工具一式を欠かさず持ち歩いていました。予定では使わない工具ばかり。ある時、その人がお客さんの家に書類を届けに行くことがありました。当然、工具は必要ありません。いつものように工具を持っていくと、書類を届けた先で収納家具の扉が少し歪んでいたのを発見。「ついでに扉を直しましょうか?」。…その後、そのお客さんはまた家具を買ってくれました。「準備は使わないことがほとんど。でも、何かあったときに役立つ。この何かあったときがとても大事だったりするんだよね~」。その話を聞いてから、準備しておくことの大切さを意識するようになった気がします。
あなたは、使う予定のないものを準備しますか?
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