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伝えるのはしんどい?

 

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「スケボー禁止って看板を立てて注意を促しているんですけどね~」「えっ看板なんてあったの知らないけど」。ちゃんと伝えた!聞いてない!のよくあるやりとり。様々な場面で見かけますが、そのそも本気でやめさせようとしているのでしょうか?「私は文書で正確に伝えました」とまるで証拠づくりのような伝え方。「携帯電話、スマートフォンの電源はお切りください」ってアナウンスしていますよ、といったポーズ。

 

しかし、なぜ私たちはそういう伝え方をするのでしょうか?ひとつの切り口として、なぜ強制しないのか?と考えてみました。相手に直接会って伝え、進捗状況を都度確認する。携帯の電波だけを遮断できる環境にする。強制する方法はいろいろありますが、私たちは強制しないことが多いように思います。相手の自主性や判断に委ねているから?いえいえ、これはたぶん面倒くさいからです。

 

強制すれば、決まり事の通りに事は運びやすいですし、やってほしくない行為を出来ない環境にしてしまえばやることは出来ません。ただ、この『強制する』ことがとてつもなく労力が必要なことだと大人になって分かりました。決まりをつくることは本当に大変です。強制することへの反発もあるでしょう。だからきっと、相手を尊重しているんだと自分に言い聞かせて、出来る範囲で伝えているのではないでしょうか?

 

『強制する』というちょっと乱暴な表現で書いてしまいましたが、強制することが良い悪いと言いたいわけではありません。自分の希望通りに相手に行動してもらう、同意してもらう、やめてもらう…。出来る範囲の伝え方ではなかなか相手に通じません。他人の考えを変えることが難しいとよく言われるのは、相手が考えを変えるのが難しいのではなく、変えるために必要なことを自分たちが努力を惜しまず実行することが難しいのかもしれません。こんなことを書いておいて恥ずかしいのですが、私は途中でしんどくなって諦めてしまうこともたまにあります。『相手のせい』にして。

 

 

あなたは、思うようにいかないとき『相手のせい』にしてしまうことはありませんか?

 

 

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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。

 

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