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なんとなく「頑張って」?

 

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頑張っていない人への「頑張って」。

頑張っている人への「頑張って」。

どちらでもない人への「頑張って」。

 

『頑張る』とは、困難にめげないで我慢してやり抜く、と辞書にありました。単純に考えると「困難にめげないで」「我慢してやり抜いて」と同じ意味になります。「頑張って」と言われて「よし、頑張ろう!」となるとしたら、どんなときでしょうか?

 

本人が精一杯やりきったと感じているのに「頑張って」と言われたら、きっと苦しくなってしまいます。「これでもまだ足りないのか…」。本人はやりきれていないけれど、頭ではやりきらなきゃと思っている。そこに「頑張って」。「言われなくても分かってるよ…」。本人はやりきるつもりがなかったら「頑張って」は無意味です。

 

相手に何か変化を求めるのであれば、本来は具体的な声をかけるのが自然です。「会社としては案件を増やしたいんだけど、君の業務をどう調整したらこなせるか一緒に考えてもらえないかな?」本人がいっぱいいっぱいだったとしても、こんなふうに言われたら「そうですね~」と前向きに捉えられるかもしれません。それでも、私たちは「頑張って」を使います。それはたぶん、具体的なことが言えないから、もしくは言ってもしょうがないからではないでしょうか?

 

マラソンのランナーに「腕を振ると疲れるよ!」「他のランナーの後ろにいれば風の抵抗が少ないよ!」なんて具体的な声はかけません。ランナーはそんなことは知っていますから。「頑張って!」それだけで十分うれしいはずです「応援してくれてるんだな♪頑張ろう!」と。ただ、こちらが応援するつもりで使っても、応援してくれてると相手が感じてくれるかどうかは分かりません。難しいですね。

 

 

あなたはどんな場面で『頑張って』と声をかけていますか?

 

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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。

 

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