身近な人は幸せ？

「たくさんの人を幸せにしたい！」と素晴らしい夢を語る人がたくさんいます。私もデザインを通して、たくさんの人の力になりたいと思っています。そんな話になると、学校を卒業してからしばらく経って会った先生の言葉が蘇ります。「身近な人を幸せに出来ていますか？近くの人も幸せに出来ないのに、他人を幸せにすることなんて到底出来ませんよ！」。今でも胸に刻んでいる言葉です。

できることなら多くの人に評価されたい、いっぱい稼ぎたい、大きなプロジェクトに関わりたい。（仕事に大きいも小さいもないんですが…）。そんなチャンスが来たら全力で取り組む人もいるでしょう。仕事外の付き合いも積極的に参加するのが当たり前なのかもしれません。でも、ちょっと待って！多くの人を幸せにする前に、身近な人を幸せに出来ているでしょうか？その先生の語り方は、仕事に没頭して家庭をかえりみなかったことを後悔しているようにも見えました。「仕事と家庭の両立は難しい」なんて言われますが、どちらかに偏っていると自分がやろうとしている夢に本当の意味で近づくことは出来ないのではないかと今は思っています。

デザイナーの佐々木敏光さんという方が、自分の子供のためにデザインした“ニューバンビーニ”という木馬にもなる子供用の椅子があります。30年前から改良を繰り返し、現在まで販売され続けている商品です。この椅子が世界的に愛されている理由は、身近な人を幸せにしようとした結果なのかもしれませんね。

あなたは『身近な人』を大切にしていますか？

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＊イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。