喫茶店っぽい名前？

『その名前はスナックっぽい。」雅、愛、美鈴などの名前を聞いて、スナックっぽいなと感じることがありますよね。名前がポエム、ピエロ、カサブランカだったら喫茶店ぽい。他にも居酒屋っぽい名前、芸能人ぽい名前など、私たちは名前を聞いて○○っぽいと感じることがあります。一見、たわいもない会話に聞こえますが、こういった『肌感覚』は世の中に何かを発信する人にとって、とても重要なポイントです。

例えば、赤提灯の飲み屋さんの名前を考えるとき。小洒落たカフェやバーにしか行ったことがない人は、しっくりくる名前を考えづらい場合があります。行ったことがある人に比べて『肌感覚』がないためです。情報として知っていても、実際にいろんなお店に行って飲んだことがある人にはかないません。経験はそんなところでも役に立ちます。

以前、職場でこんな話が出ました。「テレビはニュースしか見ないんですよね。芸能人の名前なんて知らなくてもデザインには関係ありませんし。」そこで私はいじわるな質問をしました。「じゃあ芸能人の○○さんぽい雰囲気のデザインにして！って依頼されたらどうするの？」その彼は黙って心の中で「そんな依頼ないよ」と思っていたのかもしれません。万物に精通するなんてことは到底できないことですが、自分の興味分野だけの経験では絶対的に力不足になります。それをフリーになったときに痛感しました。アイデアが活発に行き交う会社は、いろんな経験をしてきた人がたくさんいる会社だったりもします。今時点で、その経験は必要ないことかもしれませんが、自分や周りの人が未経験なことを経験しておけば、その『肌感覚』がいずれ大きな力となって返ってくるような気がします。

あなたは『肌感覚』についてどう思いますか？

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＊イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。