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会話する展示?

 

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 そんなに興味がないお店なのに、なぜか店内に入ってしまうことはありませんか?私は、お店の前を通ったら興味がなくてもついつい覗いてしまうのですが、それでも中まで入って見るお店と入らないお店に分かれます。周りの人にそんな体験がないか漠然と聞いてみると『人』に関係する意見が多いことに気付きました。「店内に入った瞬間、接客されそう」「買え買え言われそう」など。店員さんが入口にずらーっと立っていたら、大抵の人は「入りづらい」と感じます。店内のどこを見ていても「これ良いんですよ。買ってください!」と言われ続けたら、お店を出たくなってしまいます。質問しても「分かりません」では、買う気になりません。

 

私は、お店での商品の展示について相談を受けることがあるんですが、そんなときには具体的な展示方法やテクニックとは別に、前述のような話をしています。それは商品の展示と実際の接客を同じように考えた『その展示は見た人と会話ができるか?』という視点を大事にしているからです。商品が山積みされていて『本日限定セール特価!』と書かれていたら、店員さんがメガホンを持って呼び込みをしているのと同じです。

 

商品の展示方法はたくさんあって、行動心理学やマーケティングに基づいた考え方もあります。ある種の正解みたいなものを求める人もいます。どれも重要ではあるんですが、どんなコミュニケーションも人に近い感覚で考えてみてはどうかな~なんて思っています。レジの前に置いてあるチロルチョコ。ついで買いを促すという理屈だけでは「良かったらおひとついかがですか?」と「これも何個か買っていけよ!」ぐらいの差が出てしまうような気がします。

 

 

あなたは『会話する展示』についてどう思いますか?

 

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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。

 

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