ピンとこない『消耗品』？

　私たちが『消耗品』と聞いて、ピンとくるのはどんなモノでしょうか？食材や調味料、用紙やインク、電球や電池…。そんなところです。しかし、メーカーやお店、詳しい人の目線は少しちがいます。よく聞くのはこんな話。「いや～家具も消耗品ですからね～。そろそろ買い替えてもよいかもしれませんよ。」「えっ家具が消耗品？？」

確かに見方を変えれば『消耗品』として考えられるモノは世の中にたくさんあります。でもそれは、見る人によって捉え方が変わるものでもあります。例えば、衣類。靴下やストッキングは消耗品という人。TシャツやYシャツも消耗品という人。洋服はすべて流行に合わせて変えているから、１シーズン限りの消耗品と考える人も中にはいるかもしれません。そんな様々な捉え方があるところに、一方的な投げかけをすると、受け手は「えっ？」となってしまいます。

育った環境や経験によって個人個人がいろんな認識を持っているので、きちんと説明してもなかなか理解してもらえないものです。「～だから長く使うと機能が落ちてきて…。」と言われてもピンときません。「あ～そうなんですね（私にはよく分からないけど）」。相手の常識がどんなところかを確認して、その人に合わせたコミニュケーションをとる必要が出てくるのですが、それとは逆行した「これは消耗品です！」という決めつけの表現に少し違和感を感じてしまいました。世の中ではコミニュケーション能力が問われていますが、テクニックを学んだり人と話して経験を積む前に、いろんな認識や考え方を持った人がいることをあらためて理解する必要があるのかもしれませんね。

あなたが『消耗品』と言われてピンとこないモノは何かありますか？

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＊イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。