デザインのはてな

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私ってこんな顔だったの?

 

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 写真で自分の顔を見て「私、こんな顔じゃない!」なんて思ったことはありませんか?でも写真の顔が本当の顔。自分が見慣れている自分の顔は、鏡に映った反転された顔なので、写真を見て違和感を感じるのも当然です。人間の顔は左右非対称なので、反転したものには違和感を感じてしまいます。

 

以前、制作中のデザイン案件で車の画像を反転してほしいという指示を受けたことがあります。車内が見えない画像で反転させてもハンドルの位置などは気にならないと。でも話し合いの末、画像は反転させないことになりました。それは違和感があるからです。左右対象に見える車も、注意深く見ればワイパーの向きやエンブレムなどに違いができます。そもそも左側を手前にした写真が基本だったりするので、私はデザイン上の都合でむやみに画像を反転させないように心掛けています。

 

よく行く美容室でおもしろい話を聞きました。雑誌のこの髪型にしてほしい!と言われとき、その美容師さんは頭の中で左右を反転させてカットするそうです。本人にとっては鏡で見た反転された姿が自分だからです。そう言われると、美容師さんは本人ではなくて鏡を見てカットしていますよね。人からどう見られるかを気にして身だしなみを整えるのに、外側から見た姿よりも鏡で見た反転した姿を気にする。なんとも矛盾した話です。鏡は鏡でいろんな魅力がありますが、本当の自分の姿を確認する道具として考えたら、プリクラのようにカメラの映像をモニターで確認するほうが自然なのかもしれません。

 

 

あなたは『鏡で見た自分』と『写真の自分』、どちらに違和感を感じますか?

 

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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。

 

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