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普段使いの質屋さん?

 

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 ふだん散歩をするとき、知らない町で知らない道を通るのが好きで、行くたびに気付くことが多く毎回とても楽しみにしています。先日、住宅街をブラブラしていると、脇道を入ったところにひっそりと構える質屋さんがありました。「そうだよな~。質屋さんてこういう人目につかない場所にあるものだよな~。」と思いながら、繁華街に出ると真逆のお店が。駅前にドーンと構える質屋さん。看板もピカピカと電飾が光り、他のどのお店よりも目立っていました。

 

質屋さんには、自分が大切にしている物を泣く泣く預けるイメージでしたが、今は全くちがうようです。テレビで見たドキュメントでは、使わないから換金、飽きたから換金といった人が多く、物に対する想いや愛情があまり感じられませんでした。「換金することが何かおかしいですか?」と言う人もいて、個人的にはちょっと寂しい気持ちになりました。なるほど、みんなが質屋さんに預けることに何の躊躇もなければ、お店もひっそりと構える必要がないんだなと。

 

自分が使うもの全てに愛情を持つことは難しいのかもしれません。自分が使わないなら誰かに使ってもらったほうがいいと思っている人もいるでしょう。お店のちがいに影響を受けただけかもしれませんが、並んでいる物を見比べるとどこか漂っている空気がちがうように感じました。私はどちらかというと作り手側の人と接することが多いので、愛情を込めて物を送り出している職人さんのことを思うとなんだか複雑で。消費者がどう使おうと勝手と言われればそれまでですし、使い方まで求めるのは作り手側のエゴなのかもしれません。ただ、そんなに難しい話ではなく、どんな物でも大切に使ってほしいし、自分も物を大切にしたいなと肌で感じられた良い機会でした。

 

 

あなたが『大切に使っている物』はありますか?

 

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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。

 

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