デザインのはてな

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ツルツルでサラサラ?

 

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 相手に自分のイメージを伝えるときに、私は擬音語をよく使っています。(擬音語や擬態語を総称してオノマトペとも言うみたいです。)専門用語や具体的な言葉で伝えるよりも、イメージが伝わりやすい場合があるからです。「キューティクルがしっかりしてるね」と言うより「髪の毛サラサラだね」のほうがニュアンスが伝わるような感じで。

 

つい先日、デザインの試作品の金属部分の仕上げを検討しているとき、職人さんとこんなやりとりをしました。「この感じはどうでしょう?」「そうですね~ギラギラをもう少し抑えたいです」「磨いてザラザラにしましょうか?」「いや、ツルツルでいいんですけど、光沢を無くしたいんです。サラサラぐらいですかね」。専門用語も具体的な表現も一切でてこない会話でしたが、そのときは職人さんとイメージを共有することができました。

 

具体的なモノが頭の中で固まっていたら、具体的に伝えればよいのですが、イメージは非常に曖昧なので、具体的に言葉に置き換えるとかえって伝わらない場合があります。言葉の知識やボキャブラリーが無ければ、異なる意味で伝わってしまうかもしれません。擬音語は、人によって受け取り方が異なる取り扱いの難しい言葉ですが、曖昧なイメージを伝えるにはとても便利な言葉です。相手の立場や知識量にもよりますし、その場にそぐわない場合は使用を避けますが、共有する対象がぼんやりとしていたら、擬音語のような言葉は適しているのかもしれません。なんでも具体的な言葉にすれば伝わるものではない、という頭も持っていたいと思っています。

 

 

あなたが最近『擬音語』で伝えたコトは何かありますか?

 

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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。

 

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