デザインのはてな

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直せるデザイン?

 

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 ソファで使うクッションが欲しいな~と思い、雑貨屋さんを巡っていると1,900円のクッションを発見。中材とカバーを合わせて買うと、結局そこその値段になっちゃうクッションが1,900円ならお買い得だと一瞬思いましたが、よく見るとファスナーは付いておらず縫いくるめられていました。確かに交換できるようにするよりも簡単に安く作れますし、中身を見ることができないので、わるく言うと外側をキレイに作ればごまかせてしまうデザインです。

 

クッションの中綿がヘタってきても、カバーが交換できる仕様なら、中身を新しくすれば使い続けることができます。インクが切れても補充すれば使えるペン。切れ味がわるくなって研げば切れ味が戻る包丁。破れたり日焼けしてきたら張り替えられる障子や襖。私たちの身のまわりには、直せば使えるデザインが多いですよね。でも、昔からあるモノに比べると、最近は直せないデザインが増えてきているように感じます。実際に調べたわけではありませんが、自分が持っているモノで考えてみると、修理して使い続けた記憶がほとんどありません。唯一あるのは、奮発して買ったちょっといい革靴ぐらいでしょうか。

 

いまは、修理するよりも新しいモノを買ったほうが安く済むことの方が多いです。安く修理できるモノもきっとありますが、私たちはあまり利用していないように思います。だから、直せるように作る必要が無いと考えるのも分からなくありません。でも、気に入ったものはずっと使い続けたいと思う人もたくさんいるのは事実です。先日、妻の靴がこわれたときに「直せないかな~」「これは直せる作りじゃないから、新しいのを買うしかないね」なんてやりとりがありました。みんなが直して使わないのに、直せる仕様で作る必要はないのかもしれませんが、そのモノが消耗品かどうか、高いか安いかに関係なく、使い続けたい人に向けて『直せるデザイン』にこだわっている人って素晴らしいなと思いました。

 

 

あなたは最近『直して使ったモノ』はありますか?

 

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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。

 

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