出来ないことが出来る人？

『自分が出来ないことを出来る人を尊敬する。』...向上心を高く持って何かに取り組んでいる人や好奇心旺盛な人、自分にはまだまだ知らない世界があると思っている人から、そんな言葉を耳にします。私もそう思っていたのですが、ある人にアドバイスを頂いてから少し考え方を変えるようになりました。

「それは裏を返せば、自分が出来ることは尊敬できない（しづらい）ということ。自分が簡単に出来ることを相手が出来なかったらあなたはどう思う？仕事もプライベートもお互いを尊重できる関係でないと、良い方向にはなかなか向いていかない。だから、尊敬できるかできないかの境界線を引いてしまうと、良好な関係が築きづらくなるよ！」そんなアドバイスでした。例えば、新しく会社に入ってきた人がパソコンを使えない人だったら、私たちはどう感じるでしょうか。きっと、そんなこと出来て当たり前だと思ってしまいます。もし自分が料理が得意だったら、旦那さんや奥さんが料理をつくる大変さを理解できなかったり。勉強ができる人ができない人を理解できなかったり…。

相手のことを尊敬できているか？をその度に頭で考えているわけでも、意識しているわけでもありません。でも仮に、誰かとコミニュケーションがうまくとれていなかったとしたら、尊敬できる•できないの境界線を決めてしまっていることが原因のひとつなのかもしれません。そのアドバイスをくれた人は、最後にこう付け足していました。「実際、どの人もみんな、あなたが出来ないことが出来るんだけどね。」関わる人の好き•嫌いや得意•不得意、相手のスキル•経験•実績を気にしてしまうことは誰しもあることですが、信頼関係がうまく築けないときなどに、ちょっと思い出すだけで意外と解消できたりしているので、当時のアドバイスに感謝しています。

あなたは、どんな人を『尊敬』していますか？

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＊イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。