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フランス国旗を見て床屋に行く?

 

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 私は仕事柄、会社やお店のロゴマークやイメージカラーを考える機会があるのですが、出てきたアイデアを検討するひとつの視点として『それを見て他の何かを想像してしまわないか?』ということに気を付けています。街には同じ配色、同じ模様のマークや看板が溢れていますよね。青地に黄色文字だったらIKEAを連想してしまったり、文字と文字の間に赤い丸が入っていたら楽天を連想してしまったり。せっかく良いモノをつくっても、意図していない全く別のモノを連想されてしまう場合があります。

 

マンガの例えは少々強引でしたが、例えば、赤と白のボーダーの服を着ている人を見かけたとしたら、あなたは何を連想しますか?入学式などで使う紅白幕、工事現場のカラーコーン、東京タワーなど連想できるモノはたくさんありますが、私のまわりでは楳図かずおさん、ウォーリーを探せ、くいだおれ人形、の3強でした。何を連想するかはもちろん人それぞれですが、仮に私がすぐに楳図かずおさんを連想したとしたら、世界中の赤と白のボーダー柄は、私にとって楳図かずおさんを思い出させる広告のようなものですね。

 

みんなが同じモノを連想するわけではありませんが、多くの人が連想してしまうモノがあるのも事実です。世界中のモノが勝手に自分を宣伝してくれると考えたら、あえてバッティングするデザインを使うのもアリかもしれません。ただ、そこで自分たちを連想してもらえるかは分かりません。強烈な印象を世の中に与えているシンボル的なモノがあったら、連想上位に勝ち残るのは難しいので、似たような表現を避けるのもひとつの手ですが、自らが発信するモノだけではなく、既に世の中にあるモノを媒介として自分を発信するという考え方も面白いかもしれませんね。

 

 

あなたは、何かを見たときに別のモノを『連想』したことはありますか?

 

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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。

 

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