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飲み込まれないズボンのひも?

 

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 ズボンのひもが中に入り込まないように作ればいいのに…。そんな会話が耳に入ってきました。ひもが中に入ってしまったときは嫌な気分になりますが、少し経って思います。「こんな方法でひもが通せるんだ!」「結んでおけば中に入らないね。」ひもが中に入ってしまったなんていう些細な経験ですら、少なからず何かの学びがあります。良い失敗です。でも、冒頭の会話を聞いたとき「失敗しないようにやればいいのに…」に似ているなと。

 

失敗を避けたいのは誰しも思うことで共感できます。ただ、失敗したら本当にまずい場合も確かにありますが、大抵は当人が心配しているほどではなかったりもします。会社員の方だったら、何が起きても上司が責任をとってくれます(たぶん)。管理職の方でも、会社がなんとかしてくれます。失敗によって損失した費用を会社が当人に請求するようなことはしませんよね。私も会社勤めをしているときは、間に挟まれるような微妙な立場でしたが、ミスをしたり満足のいく結果を出せなかったりしても周囲のフォローがありました。

 

そして、ある程度経験していくと、失敗しないようにうまくやることも出来てしまいます。ただ、それではずっと現状のまま変わらないことをある時期に実感しました。失敗するかもしれないことを遠ざけて、自分で把握できる範囲でしか行動しなくなったことで学びがなくなったんです。ある程度の結果が出せると、それ以上もそれ以下の結果もないので変化に気がつきません。大きな失敗もないので、仕事に対しての妙な満足感も生まれます。そんな様子を見抜かれてズバリ指摘されました。何を『失敗』と考えるかにもよりますが、そう言われて見ると、会う度に新しい一面を見せてくれる友人たちは、いろんなところで良い失敗経験をしているなと思い出しました。失敗を恐れるな!なんて言われますが、私は正直、失敗を恐れています。でもそれ以上に、失敗しないようにやることで自分が停滞•後退するのを恐れているので、今はなんとか学べているのかもしれません。

 

 

あなたが『失敗』してよかったと思えたことは、何かありますか?

 

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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。

 

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