癒しの旅で疲れて帰宅？

　疲れを癒すために旅行に行っているとしたら、どうして疲れて帰ってくるのか意味が分からない…。私はもともと理屈っぽい正確で、つじつまが合わないことに違和感を抱いていた時期がありました。目的は疲れを癒すことなのに、結果は真逆。それじゃあ何のために旅行に行ったのか？と別の目的探しても結局見つからない。理屈で物事を判断するようになると『何かをするときは必ず目的があるはず』と考えてしまいがちです。

私たちは常に目的を持って行動しているわけではありません。例えば仕事では「手段を目的化するな」なんて言いますよね。やること自体が目的ではなく、成果を上げるために何をするか。そもそもどうしてそんな指導をするかと言うと、私たちは普段、手段を目的として行動していることが多いからだと思うんです。旅行に行く、友達と遊ぶ、外食する、寝る…。何のために外食するかと考えてしまうと「目的は美味しい物を食べるためで、美味しい物を食べるためなら別の手段もあるから、目的を達成するためなら外食でなくてもよい。」そんなよく分からない理屈で答えを導き出してしまう可能性もあります。

私たちは何かしらの欲求を満たしたくて行動しているので、本当は目的があります。ただ、本人も気付いていなかったり、たくさんの目的が複雑にからみあっていたりするので、ズバリ○○のため！などと簡単に分かるものではありません。それなのに、強引に導き出した情報を自分の公式に当てはめて判断すると、誤った答えにつながりやすくなります。いろんな目的があって、その全てを満たすために行動しているわけではないし、当初の目的から途中で変わることもある。そもそも目的意識を持って、私たちは行動していない。理屈で考えることは大事なことではあるので、拾い上げる情報や前提を間違えないように気をつけたいところです。

例えば、あなたが旅行に行く『目的』は何ですか？

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＊イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。