もう１回やりたい？

　私が嬉しい気持ちになる瞬間のひとつが、仕事で２回目の依頼をされたときです。はじめての依頼ももちろん嬉しいのですが、誰かの紹介だったりトライアル的な依頼だったり、言ってしまえばこちらに対して半信半疑の状態で依頼をしてもらっています。それでも自分を選んでくれたことは嬉しい。ただ、２回目の依頼とは大きくちがう点があります。それは信頼です。１つの仕事を通して「この人は信頼できる」と思ってもらえないと２回目には結びつかないので、信頼してもらえた嬉しさがあります。

そんな自分のこと以外にも、２回目があるかどうかは様々な場面で重要視されています。ラーメン屋さんだったら、また同じラーメンを食べたいと思うか？商品自体にもう一度！と思わせる魅力が求められます。ホームページだったら、訪問する度に楽しめるような変化が求めれます。遊園地なら、一日で堪能しきれないぐらいの魅力が詰まっていたら、もう一度行きたいと思いますよね。ボリュームも必要かもしれません。どの会社もリピーターを増やすことに躍起になっているのは、単に売り上げだけでなく、魅力を感じ続けてもらうためだったりもします。

集客や受注を増やそうと必死になって頑張れば、１回目はどうにかなるかもしれません。しかし、その１回目のお客さんに２回目があるかどうかは難しいところです。１回目の人を集めることを重要視する会社と、１回目の人に２回目を考えてもらえるようにする会社。瞬間的には前者が良いような気がしますが、中長期的にみたら後者です。シビアな事情はたくさんあると思いますが、そんなところで大きな差が出ているのではないでしょうか。『２回目があるか？』。その魅力をつくることは簡単なことではありませんが、自分が２回以上利用したモノをじっくり見てみたら、何かヒントが隠れているかもしれません。

あなたが「もう一度利用したい！」と思ったモノは何かありますか？

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

＊イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。