言いそうな人が言うこと？

　お客さんの興味をそそる手描きPOPづくりが上手いと言われる『VILLAGE/VANGURRD（ヴィレッジヴァンガード）』。思わず商品を手に取ってしまうようなコピーが多いのですが、よく似た手描きPOPをよく見かけるようになりました。ただ、それが同じように機能しているかというと、そうでもないような気がします。

それは、語りかけている内容と実際の人のギャップが原因です。ヴィレッジヴァンガードは、POPに書いてあることを言いそうな店員さんなので違和感がありません。先日、同じような表現のPOPがクリーニング屋さんに貼ってあるのを見ました。「このおじさんがそんなこと言うようには見えないな…」違和感です。後日、同じクリーニング屋さんに行ったら娘さんらしき店員さんがいたので、そのPOPはきっと娘さんがつくったんだと思いましたが、娘さんがいるときとおじさんがいるときでは、POPの機能の仕方がちがうように思います。

大層なことを言われても薄っぺらく聞こえるときは、それを語るだけの背景がなかったり、誰もが口にするような言葉でも言う人が言うと重く聞こえるものです。誰が語りかけているか？が頭の中のイメージとリンクすることはとても重要なので、普段のデザインでもあらためてよく考えたいですね。

あなたが『違和感のあった表現』は何かありますか？

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＊イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。