同じ土俵なら比べやすい?
ある日のファーストフード店。ギャル4人が並んで全員パソコンで何かをやっていました。ちょっと異様な光景だったので思わず見てしまい、話し声も大きいので聞くつもりがなくても耳に入ってきて…。彼女たちのパソコンに立ち上がっていたのはどれも画像などを加工するデザイン系のソフト。ギャルはみなショップ店員のようで、お店のホームページやSNSに画像を加工してはアップする作業をひたすら繰り返していました。すさまじい更新頻度はこんなふうにやっているからだと感心するとともに、誰でもデザインができるようになったことを実感しました。
これから先、もっと多くの人がイメージを簡単に形にできるようになります。みんなができるようになったら、デザイナーたちは厳しくなるのではないかなんて言われていたりもします。内容によっては、取って代わられるかもしれません。ただ個人的には、みんなができるようになると、厳しくなるどころかむしろ逆に評価が高まっていくような気がします。今までの仕事の中には、デザインができるということで重宝されたこともありました。できることが評価。しかし、誰もができるなら、できること自体は評価されません。内容で比べられます。こんな分かりやすい腕の見せ所は他にありません。
私たちは、自分を他の誰かと比べられることがあまり好きではありません。自分が劣っている部分が分かってしまうから。でも自分は、他と他を比べて見ていたりします。良い方を選びたいからです。単純です。自分にどこが足りないのかを知りたい、相手にベストな選択をしてほしい、そんなときはあえて比較されるような土俵にあがってみるのはいかがでしょうか。比較される度に何か気付くことがあるはず。そのときは立場や環境に関わらず、相手と同じ土俵に立つことが大切です。
『比較』されて嫌な気分になることはありますが、あなたが『比較』されてと良かったと感じたことはありますか?
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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。