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アレもコレも欲しい?

 

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 小説を読みたくなって本屋さんへ…。同じ小説で新書と文庫の両方がある場合、皆さんはどちらを購入しますか?私はめったに小説を読まないので、読みたいものを見つけたときは新書を購入しています。毎日のように小説を読む友達の家には文庫がズラリ…携帯しやすいからだそうです。かといって頻繁に読む人が文庫を選ぶかというとそうでもなく、しょっちゅう本屋さんに足を運ぶ妻は新書を好んで購入しています。ハードカバーでずっしりとくる重さ、手にとったあの感じで読みたいから。こだわった装丁や紙の質感…その本自体が欲しいからだそうです。また、文庫に比べて新書は少し値が張りますが「対価を支払った分、期待が膨らむ。」という妻の意見も面白いなと思いました。当たり前ですが、本は中身の情報を読むだけではありませんよね。

 

私たちが何かを買いたいとき、何かをしたいとき、複数の欲を抱えているように思います。それはプライベートでもビジネスでも。仕事をふられたり考え方を整理するような場面で、目的を1つに絞ったり、優先順位を決めたりすることがありますよね。私もそうすることが多いのですが、ふと自分が逆の立場だったらと考えると、どれが一番なんて決められないしアレもコレもこだわりたいなと思います。自分はどれか1つ満足できれば良いわけではないのに、相手にはどれか1つを満足させるような提案をする。それはよく考えたらおかしなことです。

 

小説を読むことができるモノは、新書、文庫、電子書籍…と種類があります。それぞれが中身以外の私たちの欲を満たすために存在しています。パッと思いつくコンビニなど、成長している商品やサービスはアレもコレも満たすことが当たり前になってきているので、魅力を1つに絞ったり優先順位をつける考え方では、私たちのたくさんの欲求を満たすことは出来ないのかもしれません。私個人はこだわった1つの魅力があれば好きになってしまうんですけどね。

 

 

あなたが外食をするとしたら、そのお店に何を求めますか?

 

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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。

 

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