変えるから飽きられる？

「変えていかないと飽きられる」とよく耳にします。確かに今の人たちは飽きっぽいように思いますし、時代に合わせて変えていかなかったことで廃れてしまったものもあります。でも実際、変えていないものがどれも飽きられているかというと、そうでもないように思います。サザエさんやちびまる子ちゃんを飽きたという声はあまり聞いたことがありません。

例えば、白米や味噌汁。日本人なら誰でも好きなものですが、中には飽きてしまう人はいます。そんなときに私たちが加える変化は、ご飯にかけるものを変えたり、味噌汁の具材を変えたりと、ベースを変えることはしません。「これからは毎日パンにしよう！」とまではなりませんよね。変えてもよいのは枝葉だけ。幹を変えるような抜本的な改革が必要な場合もありますが、基本的には幹は変えるところまでは求めていません。それでも、大きく変えないと周囲から支持され続けることはできないと考えている人もいます。

それに、飽きられるのは変えるようにしてしまったから？とも考えることができます。変えはじめたから変化を求められる。もしかしたら、はじめから変えなければ飽きられないのかもしれません。テレビの長寿番組やずっと長い間愛されているお店などをよくよく観察してみると、基本的には何も変わっていないものが多いような気がします。もしこれから何かをやとうしている人は、変えていかなければならないという考えを一度忘れて、周囲の変化に合わせず、自分がコレだと思うものを貫き通してみるのはいかがでしょうか。変わらずそこにあるものには、人が安心して近づける不思議な魅力があると思っています。

あなたが『飽きてしまった』モノは何かありますか？

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＊イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。