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さみしいから太陽?

 

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 太陽が描かれている小さな子供の絵。たぶん自分が子供のときも太陽を描いていたような気がします。でもよく考えてみると、マンガのような太陽が水平線近くにあるのは、実際はあまり無い状態なので少し違和感があります。サンサンと照りつける昼間の太陽は高い位置にありますからね。…と、子供の描く絵に文句をつけるつもりはないのですが、どうしてそのように描くのか気になってしまいました。

 

例えば絵日記だったら、「あの時、快晴だったな~」「太陽がまぶしかったな~」と思い出して絵に太陽を入れたりします。空想の絵で太陽を入れるときは、天気が良いイメージを表現したいのかもしれません。どちらも素晴らしい発想で私はそんな絵の描き方が好きです。そんなことを考えていたら、以前聞いたある子供のひと言を思い出しました。「ココが空いてしまって寂しいから、太陽を入れたんだ!」。子供なりに絵の構図を考えているんだなと感心しつつも、空いている部分を穴埋めしたくなる気持ちに子供でもなるのだと気付きました。

 

大人になってから絵を描く機会がある人はそんなにいませんが、普段、書類を作ったりするとき、太陽の例と同じように余白があると穴埋めしたくなることがあります。「必要な情報は入っているけど、まだスペースがあるなら別の情報も入れよう!」「ココが空いていて寂しいから挿絵を入れよう!」。お店のチラシなど費用をかけて作るものだったら、情報を詰め込みたくなるでしょう。そう考える気持ちはよく分かりますし、私も同じように考えてしまうことがあります。でも余計なモノを入れると内容が薄まってしまったり、伝わりづらくなってしまったりする場合も。見た目のバランスを考えるのも大切ですが、自分の想いを伝えるためには、余計なモノを入れないことも頭に入れておきたいなと思っています。

 

 

あなたがつい『付け足してしまう』ことは何かありますか?

 

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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。

 

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