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伝言に解釈は不要?

 

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 人から聞いたことを別の誰かに伝えるとき、今まで私は、自分の中で一度消化してから相手に伝えなければならないという変な決めごとを勝手につくってしまっていたかもしれません。『自分が理解していないと人に伝えられない』。確かにそう思ってはいますが、最近そうでもないケースもあるなと実感しました。それは、伝言です。人から受け取った言葉を理解して、あらためて自分の言葉で別の人に伝える。このときに入ってしまう自分の『解釈』が、伝言に限っては不要かもしれません。

 

一般的によくあるは、会社で電話を受けて目的の人が不在だった場合の伝言。「また、私の方からお電話を差し上げますので…」と取引先から言われたのを、「折り返しの連絡はしないでほしいとおっしゃってました。」ぐらいに解釈して伝える人がいます。伝言を受けた人は、礼儀としてこちらから連絡をしたくても「しないで」と言われたら出来ません。こんなとき「また、私の方からお電話を差し上げますので…とおっしゃってました。」と、そのまま伝えたらどうでしょうか。解釈を入れるよりも伝わるような気がしてしまいます。

 

微妙なニュアンスや言葉の言い回しで、伝わり方は大きく変わってしまいます。最後に受け取る人の捉え方にもよるので、そのまま伝えたからとって正確に発信者の意図をくめるかは分かりませんし、発信者が曖昧な表現をしていたら、間に入った人が内容を整理して伝えたほうがよい場合も当然あります。伝える内容や状況、相手によって伝え方は様々。結局はどの伝え方を選ぶかを自分で判断しなければならないので、解釈の取捨選択は難しいのかもしれません。伝言がゲームとして成立する『伝言ゲーム』があるぐらいですからね。

 

 

あなたは『伝言』するときに、自分の解釈を入れていますか?

 

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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。

 

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