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逆算思考?

 

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 5年ほど前、欲しかったモノを自分で作ったことがあります。工場に発注するのに自分の分だけでよかったんですが、ある程度数を作る必要があって残りを販売することになりました。モノは財布で、価格は12,000円。結果的に半分ぐらいは購入してもらえたので、何とか製作費用は回収できましたが、それよりももっと良い経験をすることが出来ました。逆算で考えることの重要性を再認識させてもらえたからです。きっかけはある人から言われてひと言でした。「12,000円じゃ、そういう財布が欲しい人は買わないよ。」

 

素材はすべて本革で金具も日本製、とはいえ市場の価格帯や個人製作であることを考えたら、12,000円はちょっと高額。このときは、原価•箱代•送料など動かせない金額に対して、できるだけ安く販売できるように利益を薄くして値付けをしました。頭では「それでもちょっと高いな~」と思いながら…。これがよくないと気付くことができたのが、前述のひと言でした。いろいろ考えると9,000円ぐらいが妥当だと自分も思っていたのに、その価格にするためのことをやっていなかったからです。「9,000円にしたら赤字だよ」ではなく、「販売価格は9,000円で決定。じゃあどうするか?」企画時から販売価格を考えて逆算して行動するべきだったなと。

 

仕事が期限に間に合わないと思ってしまうときなどは、足し算の頭になっているような気がします。「アレをやってコレをやって合計で10時間かかる…。あと6時間で終わるわけないじゃないか!」あくまで私個人の経験ですが、こんなときに6時間で終わらせる方法を考える『逆算思考』ができるとぐっと楽になります。無茶をするのではなくて、別の方法を考える。そんなに簡単にうまくいくことばかりではありませんが、手段のひとつとして持っていてもよいかもしれません。複数の人が関わる場合は、下請けの会社や立場の弱い人にしわ寄せがいくので、そういう面ではあまり好きではないんですけどね。

 

 

あなたの『逆算思考』についてどう思いますか?

 

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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。

 

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