東京,神奈川,埼玉,千葉？

　首都圏の都県を言うときは語呂もあって『東京•神奈川•千葉•埼玉…』と言うことが多いですが、たまに『東京•神奈川•埼玉•千葉…』となっていることもあります。そう聞いたら、千葉県の方は「千葉と埼玉が逆でしょ！」となりそうな気がしますが、千葉と埼玉が逆でもきっと同じ。お互いをライバル視したり、自分の立ち位置を気にすることは決してわるいことではありませんし、常にライバルより優位なことを作り続ければ、現状の立ち位置をキープすることができます。ただ、それより上に行くのはなかなか難しいとも思っています。

若い頃に会社員として働いていたとき、周囲と自分の比較でどれだけ優位な点を作れるかを気にしていた時期がありました。もっと大きな枠で自由度の高い仕事がしたかったからです。でもそのやり方では、当時任されていた仕事の範囲を超えることは出来ませんでした。周囲の中で少し優位というだけ。これは比較対象を広げても同じだと思います。その枠の中で良いかどうかという目でしか見ることができません。周囲と比べても意味がないと感じて、それからは目の前のことにただ注力したり、決まり事に捕われずに提案をしてみたり…。やっていることに大差があるとは思えませんでしたが、そうしてからは理想の仕事のスタンスに近づくことができました。

大企業やスポーツの世界など、シビアに立ち位置を守らなければならない場合は、比較することは重要だと思います。例えトップにいたとしても２位、３位を意識する必要も。ただ、そこまでシビアでない環境だとしたなら、意識する必要はなくむしろ意識してはいけないぐらいに考えるようになりました。自分に無い部分は埋めたほうがより良くなりますし、優位な点をつくれば自分が選ばれる可能性は高くなりますが、それと同時に常に比較されて評価されます。自分の中でどうか？ではなく、この中でどうか？価格競争やサービス競争などに陥ってしまうのは、立ち位置にこだわりすぎてしまうことが原因になっているのかもしれませんね。

あなたは『自分の立ち位置』を気にしてしまうことはありますか？

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＊イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。