私のいない世界の話？

　賃金引き上げ、残業禁止、育児休暇…。労働環境が見直されたというニュースを観てふと思います。「へぇいいな〜、ウチの会社はそういうの関係ないけどね…」。新聞を読みなさい！政治や経済に興味を持ちなさい！と言われてきて、気にして知るようになったものの、自分が置かれている環境とは無縁に思えるニュースを自分事として捉えることはなかなか出来ませんでした。零細企業に勤めている人が、公務員や大企業の労働環境改善のニュースを聞いても興味を持てという方が難しい。日本の若者は政治や経済に関心がないなんて昔から言われていますが、本人たちの意欲とは別に、メディアの発信する内容もその要因のひとつになっているのではないでしょうか。

発信する側には、相手に伝えたいという気持ちがあります。「あのブランドの服、○○を使って△△のルートを使えばお得に買えるんだって♪」相手にとって良い情報だと思ってそう伝えても、相手がそのブランドを知らなかったり興味がなかったら、その情報に関心を持つことは難しいですよね。お店をやっている人などがいろいろと発信してもなかなか効果が出ないとき、消費者が関心を持ってくれないと思ってしまったりもします。でも実際は、発信している情報に興味がないだけ。関心を持ってもらうためには、その人と密接に関わっている必要があります。また、関わりがあることを分かるように伝える必要も。「今年のボーナスの平均は〜」といった内容のニュースは、ボーナスが支給されない人たちの目にはどう映るのだろう？とふと考えてしまいました。

あなたは『自分のいない世界の話』だなと感じたことはありますか？

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＊イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。