同じはイヤでも同じがイイ?
横を刈り上げたヘアスタイルをやたらと見かけます。流行りでしょうか。ひと昔前もサッカーのベッカム選手を真似たベッカムヘアが流行っていました。女性ほど流行り廃りのサイクルが速くないので、男性の流行はつい目立って見えてしまうのですが、最近は個性を重視する傾向があると言われている中、どうして同じヘアスタイルにするのか不思議に思ってしまいました。人と同じは嫌なはずなのに、人と同じにする。なんだか矛盾しているように感じませんか?
私は過去に小売業の経験もあって、小売業の方と話す機会も多いのですが、中には他社が扱っていないもので良い商品を探したいという人がいます。確かに差別化はできるのですが、他社でウケている商品は売れる可能性が高いので自社でも扱うという判断もあるはず。でも消費者は同じものは好まないという一般論に影響されてしまうと、その判断が鈍ってしまいます。
『同じだと思われたくない』と『同じにしない』はイコールではありません。私たちは決して同じことが嫌なわけではなくて、同じだと思われることが嫌なのではないでしょうか。「こういうモノが今流行っているんですけど、コレなら同じには見えませんよ!」そんなふうに相手に伝えることができれば、きっと手に取ってもらえる確率は高くなるはずです。1点モノ以外、普段購入しているモノはすべて誰かと同じですからね。
あなたが仮に人と同じことが嫌だとしたら、『同じモノ』を購入しますか?
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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。