勝手に広告のすゝめ
会社勤めをしていたときに、通勤電車でよくやっていたトレーニング(というか遊び)があります。社内広告を適当にひとつ選んで、それを自分だったらこう表現する!と考えるものです。「この広告は○○を伝えたいから…」「このキャッチコピーはきっとターゲットにこういう行動をとって欲しいはず…」など、その広告の目的を読み解いて、自分で新たにキャッチコピーを作ってみたりして。満員電車でも手が空いていなくても、広告を見て頭で考えるだけなのでどこでも気軽にできてオススメです。
このトレーニング、はじめた当初はアイデアを出す力を鍛えるものだと思っていました。でも実際にやってみると、新しい表現を考えるためには、広告主がどうしたいかを洗い出す必要があると分かります。発想力ではなく、その広告を読み解く力が鍛えられるわけです。広告に採用されたキャッチコピーは、電通や博報堂のエキスパートたちが考えに考え抜いたものだったりするので、そこに行き着いた経緯が何となく分かったりするんですよね。
また、普段の生活では他の人がやった結果だけを見ているので、その結果に至った経緯を知る機会は自分で作らないとなかなかありません。自分がいいなと思ったものや、自分が出したい結果を出している人がいたら、それを読み解いてみてはいかがでしょうか。「あっそれならこんなやり方でもいいんじゃない?」なんていうアイデアにきっとつながるはずです。ちなみに、中村至男さんと佐藤雅彦さんが出している『勝手に広告』なんていう本もありますので、興味がある方はぜひ!
あなたは『自分ならこうする!』と考えたことはありますか?
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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。