安全で楽しい？楽しくて安全？

　たまに利用する電車から見える変わった造りの幼稚園があります。敷地はそこそこ広いのですが、あえて敷地いっぱいの平屋。中庭があるわけでも室内に遊び場があるわけでもありません。広い屋上全面が遊び場になっている幼稚園です。面白い造りだなと思ったと同時に、これを考えた人の頭の中がなんとなく分かりました。

安全面を重視した幼稚園や保育園をたくさん見かけます。高い塀や金網で囲まれた決して広いとは言えない遊び場。監視カメラまで付いていてどこか物々しい雰囲気。安全面を第一に考えてつくったように見えます。もちろん、環境や条件もありますし、既存の場所に後から安全性を加えていった結果だったり。ただ考える順番が、安全な上でどう楽しめるようにするか？になっているような気がします。決して間違いではなく、むしろ今の時代に求められている姿です。

一方で、屋上広場の考えは、（たぶん）子供たちが目いっぱい駆け回れる広場を安全にするにはどうしたらよいか？と考えたのではないかと。考える順番は、楽しめる上でどう安全にするか？。屋上なら路上からも見えず侵入も難しいし、冊はあるものの高い塀に囲まれていない開放感があります。同じものをつくっているようでも、考える順番でまったく異なる結果になった一例です。条件を埋めるように考えていった結果、ありきたりのアイデアになってしまったことはありませんか？根本的な解決をしたいときには、考える順番を見直してみるのも良いかもしれません。

あなたは、『考える順番』を気にしたことはありますか？

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＊イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。