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自分で略しても浸透しない?

 

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『キムタク』。誰でも知っている略語で広く浸透していますよね。でも、これは自ら「キムタクって呼んで!」と言って広めたわけではなく、メディアやファンがつくった略語。本人が意図したものではありません。ただ、そんなふうに愛称や略語で呼ばれることを望む人や会社は多いように思います。親しみやすいからでしょうか。

 

テレビ欄やネットニュースなど、文字数が制限されているスペースでは言葉を略して表示しています。スポーツが好きな人だったら『伊代表』をすぐにイタリア代表と理解できますが、自分で『伊代表』という略語を使うことはありません。電車で若い女の子が「いよひょうって何?」と言っていたぐらいなので、誰でも理解できるわけでもなく…。この場合は、興味がある人に理解してもらうための浸透しない略語です。

 

一方で、浸透している略語とのちがいは何か?それは相手が使うかどうかです。企業が略語を流行らせようとして、いろんな言葉をつくりますが、そのほとんどは浸透せずに消えていきます。ましてや興味も持てないような略語だと機能すらしません。よく考えられた略語でも使われない•興味が持てない理由の大半は、自ら発信しているからではないかと思っています。これからは私のことを○○って呼んで!と言われても、芸能人でもない限り使われませんよね。略語を浸透させるのが上手な人たちは、自ら発信していることを相手に悟られずに、使いたくなる仕掛けを盛り込んでいるような気がします。

 

 

あなたが子供のときに呼ばれていたあだ名は、自分でつくったあだ名ですか?

 

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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。

 

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