知らないから気にならない？

　私がよく打ち合わせに行くオフィスの一角に、何をやっているところなのか分からない謎の場所があります。20～30代の女性が頻繁に出入りしていて、中が全く見えない入口がただ１つ。小さな子供を連れている姿を見て、最近やっとそこが保育園だと分かりました。看板も窓も無く、中の様子が全く分からないデザインの外観。「なるほど、賢いかもしれない…。」

目立つものを隠そうとするとき、私たちは何か手を加えて隠そうとします。例えがあまりよくありませんが、男の子がエッチな本を隠すときはそれをどこに隠すかを考えます。でも、大概は母親に見つかります。母親が見つけることができるのは、エッチな本の存在が気になっているからです。気になっていなければ探さないし、そもそも探そうと思いません。見つけようとしている相手に対して、見つからないようにするのは至難の業です。

そもそも気にならない•分からない。保育園の存在を知らなければ、怪しい人に狙われることはありません。職員とお母さんたちだけが知っていればいいことですよね。仕事やプライベートでもきっと同じです。どうして見つかったらマズい事が見つかってしまうのか？苦手なところがバレてしまうのか？どれも気になるからではないでしょうか。どうしたら気にならないか？ではなく、知らないようにする。ただ、興味を持ってほしいけど部分的に知られたくないようなケースが大半だったりするので、難しいことなのかもしれません。

あなたは、相手が隠そうとしていたら気になりませんか？

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＊イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。