矛盾需要?
「アウトドアはやりたいんだけど、蚊に刺されたくない。」「いやいや、外でやるんだから虫よけスプレーするくらいでいいんじゃない?」「それでも刺されるよ!」「(じゃあ、アウトドアできないね…)。」そんな会話を耳にしました。私もどちらかと言えば、だったらやらなければいいとつい思ってしまうのですが、便利な今の世の中はどんどん都合のよいことを求めるようになっていて、そんな意見も仕事の場面では無視できないようになってきています。スポーツはやりたいけど汗をかきたくない。果物を食べたいけど皮はむきたくない。そんな矛盾したように感じる需要も、そう考える本人たちにとっては全く矛盾していなかったりもします。これを矛盾した需要と捉えるか、一般的な需要と捉えるかで対応が大きく変わってしまいます。
「だったら無理だ」と判断してしまうとそこから何も生まれない。そう考えて、できる限りその需要に応えようと試みてみたりするのですが、対応できたとしてもどこかスッキリしないことも…。バーベキューなどで水道もトイレもゴミ捨て場もあって、食材も道具も用意してくれて、後片付けまでやってくれる。それはきっと、そんな需要から生まれたサービスなんだと思いますが、本来そこにあったモノの中には、すべてに応えた代償として同時に失われているモノもあるような気がします。
あなたは、誰か需要に矛盾を感じたことはありますか?
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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。