特別なときの特別な姿？

　子供が生まれると、たいていのお父さんお母さんは写真や動画に残すのに一生懸命になります。そこに写っているのは特別なときの子供の姿。でも、そこから普段の姿を想像することができません。特別なときの特別な姿だからです。両親は記憶にしっかりと残っているのでそれでいいんですが、普段の姿も残しておきたいと、記念日や出掛けたとき以外の日常を撮影する親も増えているみたいです。

例えば、遊園地ではしゃいでいる子供の動画を第三者が観たら、その子は元気で明るい子だと思ってしまいます。普段、家の中でどんなふうに過ごしているかは分かりません。自分の子供の動画を第三者にみせることはあまりありませんが、同じように特別な姿だけを第三者にみせる場合があります。最近、こんなことがありました。ネットショップのバイヤーをやっている友人が、それまでメーカーから支給されたキレイな商品画像だけを掲載していたことに疑問を感じて、その商品を使っているところを自分で撮影したスナップ写真を掲載してみたそうです。すると、その商品の購入が増えたとか…。たまたまかもしれませんが、その話を聞いて、特別な姿だけではなく普段の姿をみせたことが良かったのではないかと思いました。

食事に行って、メニューに載っている写真と実際に出てきた料理にギャップを感じるのは、特別な姿から普段の姿を想像できないからだったりします。誰しもできるだけキレイな姿でみせたいと思うものですが、それをはじめて使用したり利用する人がいるモノであれば、普段の姿をみせることがあってもよいのかもしれません。

あなたは、特別な姿から普段の姿を想像することができますか？

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＊イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。