小さい鞄を２つ持つ？

　カバンを２つも３つも持っている女性を、子供の頃はいまいち理解できませんでした。「まとめて１つにすればいいのに…」。２つにしている理由も聞けば納得で、重いから２つに分けていたり、物の使う頻度に合わせていたり、オシャレでそうしていたり…。物を運ぶための方法は、目的や運ぶ人によって変わるんだなと、当たり前なことをあらためて気づいたのを覚えています。

話は変わりますが、私が住んでいる所は元々そこに住んでいた人よりも外から移り住んだ人が多く、年末年始の帰省時期になると人が一気にいなくなります。そんな年末のある日、宅急便の営業所に長い行列が出来ていました。理由は、帰省する際の荷物を前もって実家に送っておくため。混雑した交通機関で大きな荷物を持ち歩く大変さを考えれば賢い選択です。荷物を自分で運ばないという選択肢もありますよね。

目の前にある物を目的の場所まで運ぶことになったとき、自分たちでどうやってそこまで運ぶかを考えがちです。２回に分けて運ぶか…、頑張って１回で運ぶか…。でもそれは、車を借りて運べば短時間で済むかもしれませんし、誰かに運んでもらえば済むかもしれません。私は今まで、自分でどうにかする手段を選びがちでした。ある時期までは、無理をすればそれでどうにかなっていたからです。それがどうにかならなくなって、はじめて自分以外の力を借りる選択ができるようになりました。

あなたの目の前のモノは、自分でないと運べないモノですか？

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＊イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。