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他に置き換えるのは苦手?

 

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 あるとき、街の歩道について高齢者が不便を感じているという話を聞く機会がありました。特に多かった意見は、歩道と車道の段差がきつく、歩道も平らでないのでキャリーバッグを押したり引いたりするが大変という意見。オシャレなレンガの歩道はたしかにガタガタして不便だなと共感する声が出た一方で、「そうかな~?」と共感できない意見も半分ほど出ていました。

 

全く同じ感覚を持つことは、高齢者の本人の体でキャリーバッグを使ってみない限りできません。ただ、自分が経験した近い感覚で置き換えて共感することができる場合もあります。例えば、旅行や出張などでスーツケースを持ち運んだ経験がある人は大勢います。普段の生活で何も気にせず歩いているアスファルトでもガタガタして引きづらかったり、たった1カ所エレベーターが無かっただけで不便を感じた経験はきっとあるはずです。「きっと近い感覚なんだろうな~」となんとなくの共感はできるかもしれません。

 

そんなことないでしょ!で片付けてしまうのは簡単です。でも自分が持っていない意見や感覚を知るせっかくの機会をそのままスルーしてしまってはもったいない。その感覚に近い経験を探して、共感してみるのがオススメです。中には自分とは正反対の意見や批判的な考えもあったりして、共感する気にはなりづらい場合もたくさんあります(私は正直とても苦手です)。ただ、自分が発信しているコトや作っているモノは、自分だけに向けているわけではないはずなので、「そんなふうに考える人もいるんだ~」程度でも十分に視野が広がる『共感するクセ』を試しにつけてみてはいかがでしょうか?

 

 

あなたは、共感できないことに直面したときに、どうにか共感してみようと思ったことはありますか

 

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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。

 

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