Macを使う理由は無い?
「デザイナーはどうしてMacを使っているのか?」前々から不思議でした。学生時代はMacを使っていたのですが、プロダクトデザインに携わるようになってからは、工場や会社で関わる人たちのPC環境や使用するソフトに合わせてWindowsを使っていました。図面が描きやすかったから選んでいたのもあったような…。今はMacに戻りましたが、特に大きな理由はありません。デザイナーと言えばMac?どうしてなんでしょう。
ひと昔前は、グラフィックが云々、印刷会社がMacだからなど理由があったようですが、今はそんなことも無くなってきています。気になってネットで調べたり周囲にたずねてもコレといった理由が見つからず、「プロダクトとしての美しさ」「機種の選択肢の少なさ」などの理由がチラホラ。機種の選択肢が少ないのは確かに選びやすいのかもしれませんね。でも私が気になった理由は「プロダクトとしての美しさ」という意見。非常に曖昧な理由ではありますが、これは人がモノを選ぶ理由としてとても重要な視点だと考えています。
デザインに関わる時間が長くなると、中身の質や内容の濃さなどに視点が移っていくように感じています。わるくいえば、外観の美しさよりも中身にこだわってしまう…。例えばロゴマークのデザイン。どんなに深く考えたものでも、見た目がわるければ当然ダメです。ただそれが共感を得られるカタチまで具現化しなくても、考え方が良ければ押し通してしまうケースだってあります。『デザインは美しさが伴っていなければならない』。誰の言葉か忘れてしまいましたが、やっぱりその部分を抜いてはいけないと背筋を伸ばされた気持ちになりました。もちろん中身も伴っていなければならないので、どちらが重要というわけではないんですけどね。
あなたの持っているパソコンは、見た目で選びましたか?機能で選びましたか?
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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。