見えるお金は払いづらい？

　学生時代にはじめて高級そうな喫茶店に入ったとき、席のチャージ料金を取られて、世の中にはそんなシステムがあるんだと驚いたことがあります。「チャージ料金を取られて…」今まで見えなかった料金を具体的に提示され、財布に余裕が無かったこともあって前向きには支払う気持ちにはなれませんでした。逆に言えば、見えないときは気にせずに支払うことができていたような…。

喫茶店の300円のコーヒー。パンとミニサラダが付いて450円。そんなときはついセットを注文してしまいます。コーヒーが300円に対して、パンとサラダが150円ならお得な感じがするからです。でも実際の内訳は、コーヒー100円、パンとミニサラダが150円、チャージが200円といった具合。300円のコーヒーよりも450円のセットの方がお得に感じますが、どちらも多少の差はあるもののチャージ料金が含まれています。

会社員のときに税金を支払っている感覚はそれほどなかったのに、自分で確定申告をするようになって「こんなに払うんだ…イヤだな～」と感じるのと同じで、具体的に示されると対応に躊躇してしまうことって結構多いような気がします。マンションに住んでいたときにいつも共用スペースがキレイに保たれていて、戸建に住んだ途端、室外を自分で掃除することになっても、業者さんにお金を支払ってお願いする人はほとんどいません。

あなたは、今まで気にしてなかったことが具体的に提示されて、対応に躊躇した経験はありますか？

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＊イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。