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人のシルエットは実際より小さい?

 

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 以前、友人から「人のシルエットは実際より少し小さい」と聞いたことがあります。観光地の顔出しパネルや工事現場の囲いに描かれた人の絵、有名人の等身大パネルなんかも実際の人の大きさよりも小さく感じたことはありませんか?威圧感が出ないように配慮されていたり、実際よりも小顔で小柄に見せるためだったり…。いろいろな理由があると思いますが、忠実にリアルサイズで表現しないケースって結構ありますよね。

 

例えば、ビジネスホテルの客室を紹介する写真。狭い部屋は普通に撮影しても全体がフレームの中に収まりません。ベッドとデスクの位置関係が分からない写真では伝わらないので、全体が収まるように広角で撮影して後から歪みを補正したりします。こんなことを言ったら怒られるかもしれませんが、そういった写真ははっきり言ってリアルではありません。でも、客室全体の雰囲気を伝えたい•知りたい双方にとって適した表現と捉えることもできます。

 

何かを再現したり伝えたりするときに、実際と出来る限り同じようにすることに捕われすぎると、こちらが意図していない伝わり方をする場合があります。もちろん、写真は加工しないほうが良いですし、実際のサイズと言っておきながら異なるサイズで見せることはあってはいけません。ただ、それを見る人が何を知りたいか?それを見たときにどう感じるか?を考えていくと、リアルではないほうが良い場合もあるように思います。人型ロボットが本物の人間より小さくデザインされているのは、きっとそういったところもあるのではないでしょうか。

 

 

あなたの周りにあるモノは、忠実に再現されたモノばかりですか

 

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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。

 

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