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差別化しづらいから有名人?

 

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 テレビCMなどの広告には、よく有名人が起用されます。ストーリーやキャラクターを作って、対象とする人たちが興味を持って話題にするように仕掛けるのですが、有名人を起用する広告には共通点があります。それは、差別化しづらいサービスや商品だということです。例えば、日本の家電メーカーの広告には必ずと言っていいぐらい有名人が起用されますが、ダイソンの掃除機の広告には有名人は登場しません。差別化できるからです。もちろん、ターゲットが自分を投影できるように近い人を使ったり、企業と広告代理店、芸能プロダクションとの関係など起用の理由はあると思いますが、起用されている広告を純粋に商品やサービスの内容だけで見てみると、競合他社との差が分かりにくいものも少なくありません。

 

強いブランドイメージを作ることは確かに重要です。商品やサービス内容よりも強い印象を与えるイメージ戦略もひとつの方法ですが、それを取っ払った瞬間に0に戻ってしまい、新たに起用し続けなければなりません。ソフトバンクのCMで、白戸家シリーズの前に誰が出ていたかなんてほとんどの人は覚えていませんよね。差別化が難しいとき、私たちは強烈なインパクトを残す方法や起爆剤になりそうな手段を探してしまいがちです。でもそれは一時的な効果しかありません。多額の費用をかけてできる企業ばかりではないので、例え地道な方法だとしても、どうやって伝えるかを考えるのが腕の見せどころだと思っています。ただ、自分の今の目線ではそう考えたりもするものの、仮に十分な資金を使って広告を作る環境にいたら、有名人を起用したくなるかもしれませんね。

 

 

あなたは、好きな有名人が出ていることが理由で、商品やサービスを選んだ経験はありますか

 

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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。

 

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