『MARCH』でOK？

『MARCH 300名！』。興味が無い人には何のことかさっぱり分からない表現です。私はふだん出来るだけ分かりやすく伝えることを心掛けていますが、ときには『MARCH』のように伝えたい人にだけ伝わればよい表現もアリだと思っています。ちなみにこれは、学習塾が今年度の実績をアピールして新たに学生を獲得しようとする広告の一部で、M＝明治、A＝青山学院、R＝立教、C＝中央、H＝法政大学を略したもの。それらを目指している学生や親なら知っているので、この伝え方でも伝わります。

分かりやすく伝える意識が強いと、どうしても『MARCH』のような表現を避けてしまう傾向があります。私もそうです。でも、伝えたい相手だけに伝えると考えると、一般的な表現よりも専門的な言葉やその世代の流行語などで伝えたほうがよい場合もたくさんありますよね。自分がそれを見て理解できるか？は、持っておきたい視点ではありますが、自分がすぐに理解できなくても一部に伝わる表現を選択できるようになっておく必要があります。どう伝えるか？を考えるとき、関わっている人たちの視点を外す。自分が理解できない表現を採用するのは難しいことかもしれませんが、なかなか伝わらないなと思ったら、対象の人たちの言葉で伝えてみてはいかがでしょうか。

あなたは、自分にとって分かりやすい伝え方を選んでいませんか？

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＊イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。