デザインのはてな

身近なところでたくさんの発見!

分からないから同じで?

 

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 結婚を機にお互いの保険を見直しに相談窓口に行ったときの話です。「自分はこんなことが心配で…」などと相談をしていたのですが、知識不足からかどうしても気になってしまって「私たちぐらいの年齢の方は、どんな保険に入るんですか?」と聞きました。すると、「ほとんどの方がその質問をされるんです。心配な点や経済的な状況をふまえてご提案したいのですが、皆さん、他の方が入っている内容で入りたいとおっしゃるんですよね。」と。人と同じ保険に入っておけばとりあえず大丈夫!という安心感からそうなるのですが、自分がよく知らない分野でお客さん側の立場になって、あらためて気持ちを理解することができました。

 

よく分からないときは、他と同じにしておきたくなる。普段、デザインの相談をされたり、提案をしていると、「他の○○会社と同じ感じで…」と相手の方から言われることがあります。そう言われたときには、保険の方と同様に、課題や状況を聞いて一番良いと思われる方法を提案するのですが、それでも「やっぱり他と同じようにやってほしい」と言われることも。そういった場合、私は今まで自分の伝え方がわるいか相手の意思が固いものだと思っていました。その中に『よく知らないから不安』という点が抜けてしまっていたんです。あるとき以降、相手がこれからやろうとしていることをよく知らない場合は、自分の提案をする前にまず詳しく説明するように心掛けています。事例を交えたりして実際にどういった効果があったかなどを話していくと、少しずつ不安がなくなっていき、そこではじめて自分たちが提案できる状態になる。不安な状態のまま、よく知らずに他の人と同じものを選んでしまうと、お互いが不幸になってしまうので、できる限り不安を取り除くことを意識しています。

 

 

あなたは、よく分からないことで何かを選ぶとき、他の人と同じにしたくなった経験はありますか?

 

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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。

 

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