プレゼンは下手でいい？

　相手に興味を持ってもらえるように伝える。分かりやすく伝える。プレゼンテーションに関する書籍やセミナーは、数え切れないほどあります。それぐらい重要なこと。…ではあるんですが、中にはこんな意見もあります。同じ内容の提案が、伝え方のちがいによって採用されるかされないかの結果が変わってしまうのはおかしくないか？確かに、大きな問題を解決するような素晴らしいアイデアが、説明する人の力量不足で埋もれてしまうとしたら、おかしいような気もします。逆に、大したことのないアイデアが、プレゼンの巧さで採用される場合もあるので、何だかスッキリしないようにも思えます。

ただ、私はやっぱりプレゼンがとても重要だと考えています。それは、相手がそのアイデアが良さを分からないかもしれないからです。例えば、自分がどうしても行きたい大学があるとします。学校をたくさん調べて、将来の夢に近づける自分にとってベストな学校が見つかりました。でも、両親は共に高卒で、大学の善し悪しなんてサッパリ。何となく自分たちが行ってほしい大学もある。「○○大学を受けたいんだ」「そうなんだ。△△大学はどう？」「△△もいいんだけど、○○は…」と、自分が良いと思う理由を伝えるのが自然です。相手が自分と同じ感覚で同じように理解できるわけではない。それが頭にあるので、伝える努力をすることはやっぱり必要だと考えています。

あなたは、自分の提案を相手にとっても良いと思えるように伝えていますか？

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＊イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。