カメラマンはカメラマンに会わない？

　これまでデザインの仕事に携わってきて、私は他のデザイナーさんと一緒に何かをしたことがほとんどありません。前職では、少ない人手でやりくりしていたので他にデザイナーがおらず、フリーになった今では時たま会うものの、別々のことをやるためお互いを知ることはありません。私が知っている中で、その最たる仕事がカメラマン。基本的には１つの撮影現場にカメラマンは１人です。だから、ほとんど他のカメラマンと会うことがないみたいです。

以前、私の先輩がカメラマン５人と撮影する企画を行いました。撮影するモノはそれぞれ異なるものの、テーマや条件が同じなので、他のカメラマンたちと一緒に作品をつくっている感覚。互いを意識しながらも「自分だけクオリティーを下げてはいけない」と、程よいプレッシャーの中で撮影。その後の食事会では、撮影方法やカメラに対する想いなどを熱く語り合ったそうです。私は、こういった同じ仕事をする人同士のコミニュケーションが大切だと思っています。漫画家がたくさん住んでいた有名なトキワ荘や、役者を目指す若者が熱く語り合う東京の下北沢など、そういった環境から数多くの漫画家や役者が生まれるのは、きっと同じことをやっている同士が関わり合える場だからではないかと。もし、今自分がやっている仕事と同じことをしている人が近くにいなかったら、積極的に関わる機会をつくってみるのも良いかもしれません。

あなたは、自分と同じ仕事をしている人と関わっていますか？

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＊イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。