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使いにくいけどお気に入り?

 

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 使いやすさを考えてデザインする立場からすれば複雑ですが、「使いにくくても使いたい」という感覚もあることを忘れないようにしています。誰しも自分に置き換えて考えたら似たような経験があるはずですが、仕事をしていく中で感覚が麻痺してしまうこともあるので、考えが偏りはじめたら注意するようにしています。例えば、使いやすさに重点を置いて商品づくりをする環境にいると、何の疑いもなく「お客さんは、使いにくい商品より、使いやすい商品を選ぶはず!」と思ってしまったり。同等の品質で自分たちのお店のほうが価格が安ければ、当然選ばれるはずだと思ったり。たぶんですが、どの職場でも気が付かないうちに内側からの目線になってしまうのではないでしょうか。

 

でも、外側の意見を知るのはとても難しい。店頭でアンケートをとって、良い点わるい点を回答してもらえば分かると思う人もいるかもしれませんが、そこで得られる意見は、内側の意見とあまり変わらなかったりします。そのお店の雰囲気を気に入って、商品に魅力を感じて、良いと思ったお客さん。むしろ本当に必要な意見を持っているのは、手にとっていろいろ物色したけど購入しなかった人や、お店の外からサーッと見てすぐに去っていった人だったりします。万人に受け入れてもらえることを目指す必要はありませんし、そこを目指すと当たり障りのない商品になってしまったりもしますが、それでも自分たちが持っていない意見や感覚を積極的に取り入れる必要があると考えています。

 

 

あなたは、内側からの目線になっていると感じたことはありますか?

 

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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。

 

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