デザインのはてな

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押しにくいけど押しやすい?

 

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 久しぶりにバスに乗りました。車内のデザインも年々変わっているな~と観察していた中で、気になったのは降車ボタン。昔は窓や手すりの上の方に並んで取り付けてありましたが、今はどこからでも手を伸ばさずに押せる所に配置してあり、混雑した車内では体や荷物で誤って押してしまう可能性があるため、ボタンの縁を出っ張っらせているんです。ボタンが少し奥まっているので、体や荷物が当たっても押せない。でも、指で押すぶんには問題なく押せる。面では押しにくく、点では押しやすいデザインです。

 

最近みたニュースでは、ある駅のホームの工夫を紹介していました。片側に電車が停車するホームで、線路側に背を向けるように反対向きに設置されたベンチです。立ち上がってから電車に接触してしまう事故があるそうで、事故防止の工夫。ベンチから立ち上がって電車に乗るまでスムーズではないけど、不便でもない。面白い試みだと思います。前述のボタンと同じように、1つの目的を場合分けしたときに出てくる課題をあらためて解決することは大切です。漠然とした「押しやすい」も、掘り下げてみれば「Aのときは押しやすい。Bのときに押しやすいと困る。Cのときは…」となっているはずですからね。

 

 

あなたは、「普段は○○でいいけど、Aのときは○○じゃないほうがいい。」と感じたモノはありますか?

 

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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。

 

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