中身が変わっても同じ感じ?
「私たちならではの魅力を伝えたい!」そんなオファーに対して、実際に完成したモノをみてみると、同業他社さんでも当てはまるようなデザインに仕上がっている場合があります。ホームページであれば、ロゴマークと商品を入れ替えただけで何の違和感もなく溶け込んでしまうデザイン。打ち出したい内容が全く同じであれば別ですが、そんなことは滅多にありません。たとえシンプルでベーシックなデザインであっても、独自のコンセプトを伝えたいとなれば、おのずの見せ方は変わってきます。でも、対象が変わっても当てはまるような手持ちの箱に収めようとしてしまい、結果的に何となく格好がついた何も伝わらないモノになってしまいます。
「他の対象でも当てはまるデザインか?」これは、私がデザインチェックの際に見直す項目のひとつです。様々なコンテンツが入るモノやコトであればそうなっていなければならないし、独自の内容を伝えるのであれば、そこでしか出来ない表現方法になっていないといけない。当然、自分では「そこだけのために作った!」と思っています。しかし、いざその確認をしてみると、実は独自性が全く表現されていないケースも…。オリジナル商品!とアピールしていても、「あ~よくある感じだな」と思われているかもしれません。
あなたは、『ならではの魅力』を感じにくかったことはありますか?
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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。