高額なら大事に使う?
大切に使っているモノは、どんなモノだろう?そう考えると、いろいろな共通点があります。記念日にもらったモノ、奮発して買ったちょっと高額なモノ、数が少ないモノや1点モノ…など。本当は何でも大切にしないといけませんが、恥ずかしながら私は少し差をつけてしまっているように思います。例えば、野菜が高騰していた時期。1袋100円で買っていたときには遠慮なく使っていたタマネギも、200円になったら少し考えて使うようになったり…。高いから大切に使うなんていう考えは嫌いなはずなのに、自分はそうしていたりします。
モノは大切に使ってほしい。私もモノづくりに携わっている立場としてそう思っています。でも、必ずしも思いの通りにはいかない。数年前にとてもショックな出来事がありました。私がデザインしたソファが、まだ使える状態で粗大ゴミとして捨てられているのを偶然見かけたときです。そのソファは比較的安く、お小遣い程度で購入できる商品。新しい商品に買い替えたのか、必要が無くなったから捨てられたのか、理由は分かりませんが、これが仮に10万も20万もする高額なソファだったら、同じようにはなっていないような気もしてしまいます。相手のために安くたくさん用意することが、大切に使ってほしいという思いと必ずしも一致しないのではないかと、少し曲がった考えになってしまったことがあります。
あなたが大切に使っているモノは、どんなモノですか?
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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。