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90分は、1時間半ではない?

 

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「都心まで90分!」。1時間半をあえて90分。広告などによく使われている表現です。『○時間』というヘビーな単位ではなく、『○分』という単位で語れる近さだとアピールするもの。確かにこの場合は、1時間半と言うよりも近く感じる人もいるかもしれません。かと言って、2時間半を150分と言うのはまたちがう印象。「150分ってことは○時間だ?」と、計算するストレスを与えたり、何かを誤摩化しているようにも見えます。単純に時間を長く感じることも…。どれも主観ですが、皆さんの中にもプラスに働いている表現とマイナスに働いている表現がありますよね。

 

10万円と、100,000円。まる1日と、24時間。どちらを魅力的に感じるかは人それぞれ。だからこそ、こういった言い換えをあえて使うときには注意が必要だと思っています。先日「0.5時間」という表現を見かけましたが、正直ピンときませんでした。言い換え技は、扱い方を間違えると逆効果。できるだけ多くの人、特にターゲットに近い人に確認してみるのがオススメです。もし身近にそういった人がいなければ、同じターゲットに対して他がどう表現しているかを調べてみるとよいかもしれません。

 

 

あなたは、片道2kmと、往復4km。どちらのハイキングコースを歩きたいと思いますか?

 

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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。

 

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