言い換えたら意味は変わる?
「もっと短い言葉にできないかなぁ…」「シンプルな言い方に替えられないかなぁ…」。キャッチコピーや文章を考えていると、そんなふうに思うこともあります。でも、そんなときは普段以上に気を引き締めて取りかかります。言い換えると、意味合いや微妙なニュアンスが変わってしまうから。先日本屋さんで、日本語に訳せない海外の言葉をまとめた本を見かけましたが、読んでみると確かに安易な日本語に訳してしまいそうなものばかりで、言い換えることの難しさをあらためて実感しました。
例えば、『自分の事』を短くして『自分事』にしたほうがスッキリするなぁと思ったとしても、私はやりません。『自分の事』は、自分がその現実をみることで、『自分事』は、相手になりきって相手と同じ立場で現実をみること。ただ、そんなふうに全く意味が異なる言葉でも、自分の中でしっくりくるとそのまま採用してしまいたくなるからコワいですよね。たとえ意味が同じであっても、ニュアンスや受け取り方が変わるものもたくさんあります。もし言葉を言い換えたくなったときは、できる限りいろんな面から検証したほうがよいかもしれません。
あなたは、自転車とチャリンコは全く同じように感じますか?
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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。