条件が多すぎて面白い?
初めて就職した会社でデザインの仕事がうまくできず、久しぶりに会った学校の先生に愚痴ったことがありました。「条件が多すぎて、デザインのしようがない」。車や電化製品など、構造上の問題を考えていくとある程度カタチが決まってくるものは確かにあります。でも、だからデザイナーの力が必要なわけで、少ない条件をクリアするのは簡単。ちなみに、愚痴ったときの先生の返しは、「じゃあ、デザイナーやめろ」でした。
今までデザインの仕事をしてきて、何度か震えるような瞬間がありました。それは、条件が多すぎてやりようがないような依頼に対して、みんなが納得のデザインをあげられたとき。そういったことが楽しめるようになってからというもの、他のデザイナーが断った案件などが、私にまわってくるようになってしまいましたが…。「この予算じゃ…」「この環境じゃ…」「この納期じゃ…」。そんなときこそ、デザイナーの腕の見せどころだと考えるようにしています。条件が多すぎると確かに難しい。でも逆に、条件が全く無いほうがよっぽど難しいはずなんですけどね。
あなたは、条件が多すぎて大変だったことはありますか?
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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。