スーパーボールに説明書は無い?
ずっと家具デザインに携わっていることもあって、有名な家具を目にする機会も多いのですが、先日見かけた作品の脇に、そのデザイナーが残した言葉が添えられていました。チャールズ・イームズさんのこんなひと言、「偉大でエレガントなデザインはスーパーボールだ」。その言葉の真意は分かりませんが、商品の特徴ではなく、説明の要らない遊び道具で自由な発想で遊べる点を指しているのだと思いました。利用者が可能性を広げていく?といったところでしょうか。
商品の取扱説明書に使い方や注意事項がビッシリ書かれているのを見ると、たまに窮屈に感じることがあります。家具だったら、子供はソファで飛び跳ねますし、誰しも電球を交換する時には椅子やテーブルの上に乗るものです。だから、それらを禁止するということは、利用者を少なからず窮屈にさせている。無茶な使い方で怪我をされたり商品が壊れてしまったら困るので、使い方を制限するのは仕方のないところもありますが、できれば自由に使いたい。危険は回避しなければいけませんが、何かを制限するという点がある限り、そのデザインには改善の余地が残っているということなんでしょうね。
あなたが、説明書を読まずに使っているものは何ですか?
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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。
ちなみに、1年前はこんな記事でした↓